はじめに
その場にいる全員が、対等でいられる場所
この建物は、3階建ての鉄骨の元工場です。設計の中心にある考えは「その場にいる全員のあいだの、対等な関係」です。床に段差をつけて、立つ人と座る人の目の高さを近づけました。
通りに面した壁には、横の軸で回る窓を並べました。窓を開けると、店の中と通りが視線でつながります。工場の骨組みを残したまま、閉じた建物を街に開いています。
01|段差の床
目の高さをそろえる
店内の床には段差があります。カウンターの内側と外側、座る席と立つ場所の目の高さが近くなるように考えられています。
バリスタとお客さまが、見上げたり見下ろしたりしない。段差は、そのための道具です。


02|回る窓
通りに向かって開く
通りに面した窓は、横の軸で回って開きます。開けると、店の中の様子が通りからそのまま見えます。
住宅街の中の店が、閉じずに街に向かって開いています。


03|工場の骨組み
鉄骨を残し、手を入れすぎない
元は鉄骨の工場です。骨組みや壁の表情を残したまま、必要な場所にだけ手を入れました。
工場のままの荒さと、コーヒーの器具の細やかさが、同じ空間にあります。


04|研修と事務所
店の上に、育てる場所
2階と3階には、事務所とバリスタの研修の場所、ワークショップの場所があります。
店の上で人を育て、その人が店に立つ。一つの建物の中に、その流れがあります。

設計長坂常/スキーマ建築計画
写真© Schemata Architects(Blue Bottle Coffee Nakameguro Cafe)
出典スキーマ建築計画「Blue Bottle Coffee Nakameguro Cafe」
出典URLschemata.jp ↗
